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2019-

 善悪の判断が大衆に起因するものになりつつある。”~してはいけない”に着目した無数の視線が、時にひと束になりネットワークを占領する。元々メディアにはバイアスがつき物だが、様々な水準や立場にメディアが存在することで、一方的な判断に留まらない往還可能な規準に昇華することを可能にしてきたはずである。
 感情が優先されることや、見出しだけで理解した気になることが多すぎる。感情の発露は理性とは遠く、見出しは内容と完全に一致しないのにも関わらず。今意識すべきことは、感情に左右されないラジカルな読み方を探し出すことであり、見出しが全てを説明できないと理解することである。
 ひとつずつ整理していく。写真には多くの情報が含まれているが、頻繁に出会う部分を取り出し、それらが何であるのか分析していく。僕の場合、分析の対象はものの形である。写真だけではなく、世の中にはあまりにも情報が多すぎて、常に気を付けていないと、何を見ているのか、何が正しいのか分からなくなってしまう。
 以上のことから、僕は見出しと展開図を提示する。見出しは切り抜かれた規準であり、展開図は俯瞰した視線である。